四周年記念企画
「男の子だけの座談会」in 主人公編



[--] 座談会を始める前に、まず今日の出席者を確認します。ひとりずつ自己紹介をどうぞ。


「名はクラウド・ディーデル。現在皇太子という立場にいる」
「俺はトリウェル・アキード。今は特に職についているわけでないな」
「なんか堅苦しいの多いな。あ、俺はウルド。少年は?(視線を合わせる)」
「…バロック」
「バロックか。いい名前だな」
「男の子だったのか」
「妙な感じがするけど…人間…だよな?」
「私には人にしか見えないが?」
「今は人だ」
「その言い回しが微妙だな(笑)」




[01] 今日のテーマは「男の子だけの座談会」ですが、普段、男性だけで集まる時はどんな時ですか?


「会議」
「まんまだな」
「男だけで集まることはないな」
「ほう。それなりに女性が混ざると」
「そう人数が集まらないからな。せいぜい二人だ」
「そのくらいなら私もあるな」
「そういう貴方は?」
「ウルドでいいぜ。俺は結構あるな。男だけで酒飲むこととか、仕事で男だけとか」
「ああ。なるほど」
「バロックはないか」
「ない」



[02] 体力に自信はありますか? また、力仕事は得意ですか?


「あるある。当然。無けりゃ死んでるって」
「俺はあまりない。力仕事もそれほどするわけでもないな」
「体力はあるほうだと思うが。力仕事は私もしない」
「クラウドは口調硬いな。いつもそんなか?」
「人前では」
「そういうものだろう」
「ここくらいは砕けてもいいと思うぜ? な、バロック」
「私に言うな」
「バロックは力なさそうだなぁ」
「他の力はありそうだけどな」



[03] 家事が得意だと言う方はいらっしゃいますか?


(シーン)
「おい。一人くらいいないのかよ」
「そういう貴方は?」
「だからウルドでいいって。うーん。アーヴィングは得意だけどなぁ。俺はダメだ」
「身の回りのことくらいはするけど、俺も家事が得意というわけではない。クラウドさんは?」
「私も得意だとはいえない。兄は何でも一人でする方だが」
「家事は女の役割だろう?」
「お。やっとしゃべったな。そうでもないぞ。男でもするやつはいるし」
「逆に女性でも不得意な人もいるし」
「ふーん」



[04] この中で1番男らしいのはどなただと思いますか?


「ウルド」
「そうか? 俺はクラウドだと思うな」
「根拠は?」
「よく似たヤツ知ってるからかな。色味は真逆だけど」
「クラウドさんは?」
「基準がよくわからない」
「バロックもわからなそうだな」
「女が好みそうなのはウルド」
「は?」(耳を疑う)
「女がって…」(しばし呆然)
「やっぱり、中身違うだろう」(怪訝そうに見つめる)
「中身ではない」
「あ?」
「中身じゃないって…外身が違う?」
「気にするな(微笑)」
(一同ドン引き)



[05] では、面倒見のよい兄貴分は?


「ああ〜。ええ〜っとだな」(まだ引きずってる)
「この中でって質問だよな?」
「うん。そうであるはず」
「面倒見かぁ。やっぱ俺?」
「面倒見がいい自覚があるんですか?」
「まあ。この中では年上みたいだしな」
「確かに。実際、バロックの面倒を一番てるし」
「なんかクラウド口調変わってないか?」
「あ」
「そういえば。だいぶ砕けてる」
「アレがだいぶショックだったか」
「アレ?」
「そうそう。アレだよ」(バロックの頭に手を置く)



[06] 体力づくりなどの努力はそれぞれしていますか?


「それなりにしている。何かと必要になるから」
「俺はあまりしていないと思う」
「日々鍛錬。衰えてきたら仕事もやめないとな〜」
「力仕事なんですか?」
「もうバリバリ! バロックは全然だろう」
「しない」



[07] こうなりたいと思う「男性像」がありましたら教えて下さい。


「強くなりたい。何があっても動じないくらい」
「強くか。男なら思うだろうな」
「俺は守れる男かな」
「そうだな」
「おお? 少年は守りたい人がいるのか?」(興味テンコ盛り)
「守られるよりは」
「つまり今は守られてるってことか?」
「母親か?」
「ああ、そうか」
「ええ〜。つまんねぇ」



[08] それぞれを漢字一文字で表すとどうなりますか?


「かんじ?」
「知らない言語か」
「東の言葉だな」
「少年のとこにもあるのか」
「良くは知らない」
「んじゃ、俺が適当に」


クラウド 「憧」
アキード 「任」
バロック 「靖」


「こんな感じ?」
「意味は?」
「知らぬが花って言葉知ってるか?」
「良い意味ではないのか」
「そうでもないけど、知ったら知ったで沈黙しそうな内容かもな」



[09] 「男性に生まれてよかった」と思うことをひとりずつお願いします。


「思ったことはないな」
「俺は男でよかったな。あの場所で女は生きにくいだろうから」
「なんか過酷な環境なんだな。俺はそうだな〜。女は面倒そうだからな。男でよかったと思う。うん」
「今のところどちらでよかったとは思わない」
「まあ、まだ小さいしな。でも見た目美少女だと何かと問題がありそうだけどな」
「世の中まともなやつばかりじゃないからな」
「そうか」



[10] では、今日のテーマ「男の子だけの座談会」のまとめをお願いします。


「まとめって…。なに話した?」
「男だけで話すことがあまりないから新鮮だった」
「たまにあると息抜きになっていい」
「そういう時間を設けろよ」
「無理そうだな」
「問題が片付いたら」
「もう呼ぶな」
「あははは」



[--] お疲れ様でした。


「お疲れー。よし、このまま飲みに行くぞ!」
「私は公務があるので」
「ああ? なんだよ口調戻ってるぞ」
「俺もとりあえずまだ忙しいんで、これで」
「おいおい。年上の言うことは聞くもんだぞ…あれ? 少年は?」
「帰ったみたいですね」
「なんだよ。みんな付き合い悪いぞ」
「では。先に失礼する」
「お疲れ様」
「これで終わりかよ」




これにて終了です。


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今回は各作品の主役で座談会を開催してみました。
なかなか楽しかった。
さて、読者様は楽しんでいただけたのでしょうか…。
こちらはお題にいるウルドを始めから呼ぶ予定でした。だって、他の3人じゃ絶対に面白くない!(断言)
結局バロックくんはあまり話してないかなぁ。
設定自体に問題が?いやいや、そこはあえて突っ込まない方向で。

お付き合いありがとうございます!




配布元/あなぐら